ツバキ考 - M/鹿児島

2017/02/08 (Wed) 23:57:53

春の重要な花粉源であるが蜜も分泌しており、メジロやヒヨドリなどの鳥たちも蜜を求めて訪花する。(ハチから見た花の世界より)

ツバキの花が真っ盛りですが私のハチ場付近にはツバキがたくさん自生しています。花粉はむろん、蜜も大量に分泌しますが、注意深く観察しますがこれまでにあの大きな花管の中に潜っていくハチたちを見たことがありません。
せわしくなく花粉を集めるだけです。

鳥類が吸蜜するくらいですから、その蜜量はかなりのものがあります。花管の底に蜜は溜まっていますが、花管は花粉柱？が円柱状に立っており、そこを突破しないと底にたどり着きません。

椿の蜜はキライなのかな？と、思っていましたが、この時期に有力な蜜源はなく、好き嫌いを言ってる場合じゃないっちゅうに。(笑)

ところが本日、ミツバチが花粉管に入り込み底の蜜を吸蜜するのを発見しました。やってきたミツバチは何のためらいもなく花粉管に入り込み、およそ2分弱入ったままでした。驚きです。普通、ミツバチは数百個の花を訪れ、腹いっぱいになったら巣箱に帰るそうですが、ツバキの花はたった1個で腹いっぱいになったようです。他の花には見向きもせず、帰りました。

個人的に思うのは1個のツバキで10匹以上は賄えるほどの蜜はあります。鳥類と競合しなければ1本のツバキの木は1群のハチを十分賄えるのではと思っています。